今回は手足が麻痺していて車椅子ユーザーの僕が、服を買う時に気をつけていることを5つほど紹介します。
1、肩周りの動きやすさ
まず一つ目、トップスは肩周りが動きやすい服を選ぶっていうこと。
車椅子ユーザーにとって肩周りの動きやすさっていうのはわかりきっている事かもしれないけど改めてマジで大事だと思っています。
車椅子を漕ぐときはもちろん、車椅子からどこかに移乗するときとか、肩周りが動きにくいとほんとに支障が出て、日常生活がより不便になってしまいます。
特に、冬のアウター選びに失敗すると体が動きにくくなりがちなので慎重に選ぶように気をつけています。
そうなると結局、マウンテンパーカーとかが一番動きやすいのでそれを選びがちなんですが、でもなんか他に着れるものがないかなーっていつも冬になると思っています。
そして、ジャケットも体の自由を奪うアイテムの一つ。
最近はストレッチ性のあるジャケットも出てるみたいで、着るならそうゆうものを選びたい物だけど、個人的には体の自由を奪うジャケットはできるだけ着たくないので避けてますし、今後もできるだけジャケットを着ない生活を送りたい次第です。
まあでも、冠婚葬祭とかでどうしても着なければいけないシチュエーションがあってその時は嫌々着ているっていう感じで、ほんと、冠婚葬祭もアロハシャツで出れるハワイの生活が羨ましい限りです。
2、袖が邪魔にならないか?
次に気をつけていることは袖が長すぎないか?太すぎないか?っていうこと。
車椅子を漕ぐときに、袖が長すぎると手のひらの方に下がってきて、車椅子のハンドリムを掴む邪魔になってしまうんですよね。
そうなると、結局車椅子を漕ぐ時は袖を捲り上げることになるんですが、でも腕が細いので捲り上げても動かしているとまた下りてきてしまったりで。
下がってきては捲り上げ、下がってきては捲りあげて一向に進まずまじでストレスになります。
だから、手首がキュッとしまっていて手のひらの方に下りてきにくいトップスを購入するようにいつも気をつけています。
ただ、これがなかなか探しても理想的な細さっていうのは見つかりにくくて、店頭でなんとなくこの服いいなぁと思って手首を見てみると、あ、残念なんてことがよくあります。
あと、購入したときは手首がしっかり閉まっていたのに、洗っていくうちに伸びてしまって、結局ダルダルになってしまうパターンとかもあったり。
まあ、なかなか理想的な袖周りの服を探しだすのは難しいんですが、でもそこに妥協して購入しても結局後々着なくなってしまうので、そこは気をつけて購入するようにしています。
3、着やすさ、脱ぎやすさ
次に気をつけていることは着やすさ、そして脱ぎやすさっていうことで、これも当たり前っちゃあ当たり前のことなんですがマジで大事だと思っています。
着にくい服を購入しても結局後々着なくなってしまうパターンっていうのが僕は結構多いんですよね。
それで、服の着やすさ脱ぎやすさで一番大事なのは伸縮性だと個人的に感じています。
細身シルエットでも伸縮性が高いと着やすかったり、逆にゆったりとしたデザインでも伸縮性が低いと着にくかったり。
僕はスキニーパンツをよく履くんですが、細くても伸縮性が抜群だとけっこう履きやすいですよね。
具体的にいうと、ユニクロのレディースで、ウルトラストレッチレギンスパンツっていうのがありますが、それが伸縮性最高だと思ってて、しかもボタンもジッパーもないので僕はよくそれを履いています。
というか、僕はそれの色違いを何本か持っていて、普段はそれだけしか履いてないですね。
あとは手に麻痺がある僕にとっては、ジッパーやボタンがあるものも着にくいので、そこは必ずチェックしているポイント。
まあ、ジッパーものはどうしても避けられないとは思うんですが、ボタンものはできるだけ避けて生きていきたいと心の底から思っています。
4、車椅子での姿勢に影響しないか?
そして次に気をつけていることは着ている服が厚くなり過ぎて、車椅子上での姿勢に影響しないかっていうこと。
冬になると防寒対策で着る服の量が増えてしまうので、その厚みでどうしても車椅子での姿勢に影響が出てしまうんですよね。
夏と冬では着ている服の厚みが違うので、結構、座った感じが変わってきます。
だから、冬の服、特にアウター選びに関しては、暖かいのはもちろん、かつ、できるだけ薄いものを選ぶように気を付けています。
例えばダウンはあったかいんだけど、もこもこしていて車椅子での姿勢をを考えるとあんまあり好んでは着ないです。
だけど厚着をしないと冬は寒いじゃんって思うかもしれないですが、薄いものでも、素材やデザイン、フィット感がしっかりしていれば、保温性が高いものってけっこうあると思うんですよね。
例えば、僕は秋冬、パタゴニアのフリースをよく着ているんですが、抜群のフィット感と伸縮性でそんなに厚みはないんですが、ものすごい保温性も高くて暖かいんですよね。
ということで、車椅子ユーザーにとっては、姿勢に悪影響を及ぼす厚みのある服はできるだけ避けたいってことでそこはいつも気にしているポイントです。
5、車椅子もファッションの一部
最後に気をつけていることは、車椅子も含めた全体のバランスを考えるっていうこと。
車椅子ってかなり存在感があって、それだけで強烈な個性があるので、服とバランス取るのってけっこう難しいと思うんですよね。
このコーディネートいいかなーと思って着て、いざ鏡の前に立ってみるとイメージとは違うことってよくあります。
世の中のモデルさんはほとんど車椅子を乗っていないので、それが自分に合うかどうかっていうのは、イメージしづらいので、気をつけたいところです。
個人的には車椅子で個性はバッチリあるので、服はほどほどシンプルな方がいいのかなって思ったりもします。
最後に
ということで、以上が個人的に服を買うときに気をつけていることを話して参りましたが、ただこれ全ていちいち気にしていたら着れる服ってかなり限られてしまうんですよね。
だから、少しくらい不便になったとしても好きな服を着るっていう自由も無くしてしまったらつまらないと思ったりもしております。