10年前事故にあって体が不自由になってから、「自由って何だろう?」ってよく考えてました。
体が自由に動く事は無理だけど、それでもやっぱり「自由になりたい」って人間誰もが思いますよね。
そこで今回は10年間考え抜いて行き着いた私なりの「自由になる方法」を紹介したいと思います。
もしあなたが今「不自由」だと思っているのなら、これを読んでぜひ参考にしてみてくださいね。
自由って何?
体を自由に動かせるようになるためにはジムに行ったりすればいいわけで、そういうアプローチの仕方じゃなく自由になるためにはどうすればいいかってずっと考えてきたんです。
自由(じゆう)とは、他のものから拘束・支配を受けないで、自己自身の本性に従うことをいう。
”本性に従う”ってありますけど、私はそれは違うと思います。
人間の本性、本能に従って生きていたらかなりダメな人間になると思いませんか?
本能のまま、食べる、遊ぶ、お金を使う、セックス、、、
人生が崩壊するのは目に見えています。
”他のもの”という部分も違うと思っていて、”他のもの”じゃなくて自分自身の「本能」に拘束・支配されることもあると思うんです。
”他のもの”ってほとんどの場合「他の人間」なので、「他の人間」に拘束・支配されたらそれこそ事件なので、そういう事はレアなケースで、ほとんどの場合そうじゃなくて自分自身の本能をコントロールできなくて悩んで、自由に生きる事ができないと思っている人が多いと思うんです。
だから私が考える「自由」とはこうです
自由(じゆう)とは、本能から拘束・支配を受けないで、自己自身の意志に従うこと。
これが私の考える「自由」の定義。
つまり自分をコントロールできる事が「自由」だと思うんです。
そういう意味で「自由」になるためにはどうしたら良いか?これから説明していきます。
1、自分を理解し、受け入れる
人間も動物なので生きるために必要な本能というものがインプットされているんです。
美味しそうなものを見たら食べたいと思うし、欲しい物は買っちゃうし、なるべく辛いことはしたくありません。
そのような人間の本能から生じる行動パターンのなかで、「良いことをしたら悪いことをしたくなる」という法則があるそうです。
心理学用語でモラル・ライセンシングというもの。
例えばダイエット中にいっぱい運動した後「これくらい、いいでしょ」と思って食べ過ぎた経験はありませんか?
または一生懸命働いた次の日には「昨日けっこう働いたし」と手を抜いた経験は?
人間はバランスを取るように、良いことをした後には悪いことをしてもよいと錯覚してしまうようです。
「頑張った自分にご褒美を」と思ったら、モラル・ライセンシングのサイン。
しかしそれにも対処法があります。
まず、モラル・ライセンシングに気づくこと。そしてなぜ自分は頑張っているのかを冷静に思い出し、目的に反していないか確認することです。
なぜダイエットを頑張っているのか?なぜ一生懸命働いているのか?なぜ?
このモラル・ライセンシングの他にも人間には本能から生じる様々な行動パターンが備わっています。
自分がどのような場合に悪い行動を起こすのか。
自分をコントロールする為にはまず自分を理解して受け入れていくことが必要です。
そこが「自由になる」スタート地点。
2、ストレスを溜めず、論理的な自分を保つ
モラル・ライセンシングのような望ましくない行動を止めるには、常に冷静で論理的でいなければいけません。
そこで鍵になってくるのはストレス。
ストレスを抱えていては冷静な判断はできなくなります。
わかっているのにやってしまう。そんな経験ありませんか?
ストレスを抱えていると脳は誘惑に負けやすくなるそうです。
そして脳はそのストレスを発散することを優先するので、本来の目的は後回しにされてしまいます。
そして一度誘惑に負けて手を伸ばしてしまうと歯止めが効かなくなり「もうどうにでもなれ」と思ってひたすら悪い方向に進んでいくんです。誘惑に負けた自分を責めて罰を与えるかのようにひたすらダメになろうとします。
だからまずはストレスを抱えすぎないことですが、もし誘惑に負けて手を伸ばしたとしても自分を許してそこで食い止めようとしてみてください。
「自分を許す」
一番いいのはストレスを溜めないことなので、日頃から運動をするなどをして解消していきましょう。
自分をコントロールし自由を得る為にはとても重要なポイントです。
よいストレス解消法
- マッサージ
- ウォーキングなどの軽い運動
- 音楽鑑賞や読書
ダメな例
- テレビやゲーム
- ギャンブル
- 飲酒
このようなものはストレスを逆に増やしてしまう可能性があるので注意してください。
ストレスを溜めないユニークな方法もあります。
▼詳しくはこちらから
3、意志に従うトレーニング
自分をコントロールするための意志の力は筋肉とよく似ていると言われています。
筋肉がトレーニングをすることによって増大し強くなるように、意志力もトレーニングによって強化されます。
まずは小さなトレーニングから始めて継続していくと良いと思います。
例えば
- 食べるときに肘をつかないようにする。
- 朝15分だけ早く起きる。
- 机の上を常に整理整頓する。
このような小さなトレーニングを継続することで、自分でも意思力が強化されていくのを実感できると思います。
そして十分に強化されたのを実感したなら次の目標へと進み、最終的な大きな目標を目指してください。
ただし、ここで注意する事が1つあって、それは意志力は筋肉と同じように「疲労」するということ。
トレーニングのし過ぎでストレスが溜まってまた欲求に負けてしまっては元も子もありません。
ストレスが溜まってきたと感じた時は意識して解消することを心がけましょう。
まとめ
意志力を鍛えて自由に生きる為に自分を観察する事を常日頃から意識していると良いと思います。
どんな時に悪い行動を起こして、どんな時に意志の力で動いているのか。
欲求が起きている状態や欲求が収まっていく状態。
意志力が弱まっているのか強い状態なのか。
もしかすると自分を観察していくうちに様々な矛盾に気づくかもしれません。
しかしそれも自分です。
どんな事実も見て見ぬ振りをせず受け入れていきましょう。
どんな困難も一歩ずつ進めば乗り越えられる。
どんな環境でも自分をコントロールできれば自由を手に入れて幸福な生活を送る事ができます。
今回の記事は「スタンフォードの自分を変える教室」(ケリー・マクゴニガル著)を参考にしています。
意志力を鍛えたい人にはためになる本です。ぜひ一家に1冊。