褥瘡・床ずれ予防方法|甘く見ない、できたら終わり。




 

脊髄損傷などで体に麻痺がある人は褥瘡のリスクというのが高くなります。

褥瘡というのは床ずれと言ったりしますが、それが出来てしまうと普段の生活が難しくなって、車椅子に乗れる時間が短くなったり、悪化すると病院で手術を受けなくてはならない場合もあります。

それでほんとに厄介なのが、治るのにとても時間がかかるという事で、お尻に出来てしまうと状態によっては 数ヶ月うつ伏せの状態で過ごさなければいけなかったりとか、普段の生活に大きく影響してしまうので、褥瘡というのはほんとに厄介な物です。

それで僕の場合はおしりには出来たことがないんですが足の裏に褥瘡らしきものが数年前から出来ていて、これもほんとに厄介で、車椅子のフットレストに足を長時間乗せていると、変な汗が出てきたり体の調子が悪くなってしまうので、いちいち移動する時以外は足をフットレストから下ろしたりして対策しています。

これが僕の場合は足の裏なのでまだその程度で済んでいますが、お尻に出来てしまったことを考えるとほんとに大変なことになるなと感じていて、本当に褥瘡は怖い物だなと肌で感じているので、同じように体が不自由で褥瘡のリスクが高い人は、甘く見ないで念入りに予防することをお勧めします。

 

ということで、今回は褥瘡についてなんですが、褥瘡の予防方法というのは人それぞれあると思うんですが、今回は体が不自由になって車椅子生活を10数年している僕の場合の、普段行っている褥瘡の予防方法を5つほどピックアップして、紹介していきたいと思います。

もしよかったら参考にしてみてください。

 

 

目視を怠らない

 

褥瘡の予防方法、まず一つ目は目視を怠らないということなんですが、褥瘡のリスクが高い脊髄損傷などで下半身が麻痺している方は、麻痺で痛みが分からないので褥瘡になりやすい部分は目で確認する必要があります。

できれば毎日、寝る前にベッドに横になった時に体の皮膚の状態を確認したほうがいいと思います。

見えにくい所は鏡をうまく利用すればみることが出来るので、特にお尻は赤くなっていないかとか、皮膚の状態を毎日確認したほうがいいです。

褥瘡は出来てしまったら終わりなので、出来る前の段階で対処していくことが大切で、もし皮膚が赤くなっていたりしたら、車椅子に乗る時間を減らしたりとか、プッシュアップを頻繁に行うとか、対処していくことで予防することができます。

それで対処して行って、赤みが消えて通常の皮膚の状態になったらそれを継続していく、という感じで、とにかく出来るだけ毎日皮膚の状態を確認して変化を見逃さないことが大事です。

ということで、脊髄損傷などで下半身が麻痺している方は自分は痛みが分からないということを自覚して、目で確認するのを怠らないということが大事なのかなと思います。

 

 

皮膚の清潔を保つ

 

次に皮膚の清潔を保つのもとても大切なことで、脊髄損傷で下半身が麻痺している人は排便排尿の障害もあって、たまに漏れてしまったりすることもあると思うんですが、そう言った時に尿や便で皮膚が荒れてしまわないように注意する必要があると思います。

そうやって皮膚が荒れて状態が悪いとそれで褥瘡のきっかけを作ってしまうので、そうゆうトイレ関係で汚れたらもちろんなんですが、しっかりと洗って皮膚の清潔を保つ事は大事だと思います。

あとは、皮膚の乾燥や蒸れというのも皮膚が弱くなって、褥瘡のきっかけを作ってしまうと思うので、乾燥したら保湿クリームを塗るとか、蒸れていたら特に車椅子を乗っていると股間の部分が蒸れる時もあるので、下着や着る服を変えてみるとか、寝る時に通気性をよくして寝る体制を考えるとかをして対策することが必要かなと思います。

そうやって皮膚を清潔に保ち、乾燥や蒸れにも気をつけることが褥瘡の予防になると思います。

 

 

働きすぎない

 

そして三つ目の褥瘡の予防方法は働きすぎないということです。

仕事が忙しくなってくると、仕事を優先しすぎてどうしても体調管理を怠ってしまうということがあると思います。

僕の過去の経験でも、仕事が忙しくなってくると体に異変が起きて、褥瘡に限らず体調が悪くなって、それでも無理して働いて、その結果、仕事ができないくらい悪化するということが何度かありました。

それで体調が悪くて数週間仕事ができないとか、または褥瘡を作ってしまうと数ヶ月入院しなければいけなくなる場合もあるので、一気に仕事に穴を空けてしまっていろんな人に迷惑がかかることになりかねないので、ほんとにそうなる前に程々にして、無理をしないほうがいいと思います。

まあでも、どうしても仕事を頑張りたい時期っていうのはあってその気持ちはすごくわかるんですよね。

まあでもそうゆう時に限って体調が悪くなったり、褥瘡の危険が迫ってくるので、そうゆう時が危険だということを覚えておいたほうがいいかなと思います。

という事で仕事をするためには、まずは褥瘡を作らず健康でいることが大事なので、個人的には仕事は体のことを考える余裕を持てる程度にするほうがいいのかなと思っています。

 

 

変な汗がでたら注意

 

次に、変な汗が出たら注意するということなんですが、脊髄損傷の人は体が熱い時以外でも、膀胱に尿が溜まったときなどに自律神経が働いて汗が出てくろことはよくあると思います。

ただ、そういった場合以外に暑くもないのに膀胱に尿も溜まっていないのになぜか汗が出る場合は褥瘡を疑った方がいいと思います。

それは僕自身過去の経験から学んだことで、というのも僕は今現在も足の裏にイボみたいな褥瘡のようなものがあるんですが、それに気付いたのもその変な不快な汗がずっと続いていたことで、色々体を調べた結果、足の裏が原因だということにやっと気づくことが出来たからです。

それまでは汗が出るイコール膀胱の問題としか認識していなかったので、当時は膀胱の調子が悪いんだとばかり思っていたんですが、そういった褥瘡やそのほかの問題が体に起こっている場合でも自律神経が働いて、汗が出るということをその経験から知ることが出来ました。

ということで変な不快な汗が出てくるのは、体のどこかに異変があるということなので、その原因がわからない場合は褥瘡を疑う必要があるかなと思うので、ぜひ気をつけてください。

 

 

寝ている間の褥瘡予防

 

最後に僕が普段行っている寝ている間の褥瘡予防を紹介したいと思います。

といっても、実はそんなにいろんなことはやっていなくて、まず、マットはモルテンのソフィアというタイプのを使っています。

あとは、足の踵やくるぶしが長時間寝ていると赤くなるのでそれを予防するために、ムートンのマットを足のあたりに敷いています。ムートンは通気性もあって蒸れないし、褥瘡予防には最適だと思うので、おすすめです。

それで、あとは寝る体制は横向きで寝ています。

この体制で5,6時間はぐっすり寝て夜中に体位変換の為に起きることもないです。

まあ、初めの頃は色々と夜中に起きて体位変換をしたり、背中に枕を入れたり足元に枕を入れたりしていたんですが、段々と皮膚の状態を見ながら余計なものは減らしていって、今の結構シンプルな褥瘡予防だけで済んでいる感じです。

人によって、褥瘡ができやすいできにくいとかがあるので、これが正解というのはないと思うんですが、ただ睡眠をしっかりとることは体の健康と精神的にも大切だと思うので、出来るだけ手間がかからないように、皮膚の観察をしながら徐々に、手間を減らしていけばいいのかなと思います。

 

 

最後に

 

ということで今回は僕が普段行っている褥瘡の予防方法を紹介してみました。

ほんとに何度も言いますが、褥瘡はできてしまったら終わりで、生活の質が一気に下がってしまうほんとに厄介なものです。

とても怖いものなので甘く見ずにしっかりと念入りに予防していくことが大切だと個人的に思います。

今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。

 




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