まただわ。
車椅子マークの駐車場に健常者が車を止めて行くのを目撃した。
もう注意する気にもならない。
とにかくこんな光景を見るたびに嫌な気持ちになるし、こんな奴らのためにいつか車椅子マークの駐車場を本当に必要な人たちが犠牲にならなければならない。
しかも今回は20代の女性3人組で見た目は本当に普通の健常者。
いかにも頭が悪そうな人じゃなくてもこうやって止めて行くんだから、この問題の根深さがわかる。
ぺちゃくちゃ喋りながら車を降りてきて、そこの横に車を止めて車椅子に移乗中の僕の横を通り過ぎていった。
彼女らに罪の意識は微塵も感じられない。
こんなことはなぜ起こるのだろう?
車椅子マークの駐車場は誰が利用して良いのか?
それが曖昧で世の中に認知もされてなく、ただ「モラル」に頼ったものであるからこんなことが何度も起こる。
これから何度悔しい思いをしなければいけないんだ。
もうたくさんだ。
早く法制化をしてそいつらに罰金を払わせよう。
まただわ。車椅子マークの駐車場にふつーに止めて行く健常者。20代の女性3人組。普通の女の子たちだからなおショック。
— ユウシン@車イスライフ (@ouchiyushin) June 10, 2018
モラルに委ねていたらいつになってもこの問題は解決しない
なぜこんな状況が続いているんだろう?
それは明らかに
罰則がないから。
ただモラルに委ねているだけだから。
悲しいけど人間は追い込まれなければ動かないものだと思うんです。
もし健常者が車椅子マークの駐車場に駐車して、誰かに見つかっても
ただ注意されるだけで済む。
だから「急いでるし、まあいいっか」という発想になるんでしょうね。
そもそも、そうゆう人は何度もやっていて、過去に注意された経験がないから同じことを繰り返すんでしょう。
わざわざ駐車場で見張っている人もいないし、たまたま見かけても直接注意する人はまず少ない。
注意する人と言えば多分、障害当事者の車椅子ユーザーくらい。
その他の人は見て見ぬふり。もしくは興味なし。
車椅子マークの駐車場を本当に必要な障害当事者の車椅子ユーザーは、普段の生活でも不便で苦労しています。
そもそもただ買い物に行くだけでも結構大変だったりするんですよね。
それなのに車椅子マークの駐車場が空いてなくて、あくまで待たなくてはいけない。
二重三重の苦しみを抱えているその状況を彼らに想像できるだろうか?
無理。
当事者にならなければ。
それなら罰則を作り健常者が利用するのを防ぐしかないでしょう。
誰が使っていいのか曖昧なことが問題
車椅子マークの駐車場は誰が使っていいんだろう?
この疑問にはっきり答えれる人はかなり少ない。
実際、僕自身(車椅子ユーザー)もはっきり答えれるわけではないので健常者にもわからないのは当然。
車椅子マークの駐車場には「優先駐車場」や「おもいやり駐車場」のように表記されているところがあって、妊婦さんや高齢者、怪我をした人なども対象になっています。
だけど、高齢者でも何歳からなのかははっきり記されていないし、妊婦さんも何ヶ月からなのかは記されていない。
けが人も同じで、どういったけがの人が対象になっているかははっきり記されていません。
だから誰が対象なのかは曖昧で、グレーゾーンがあって、ただ「おもいやり」という言葉で簡単に片付けられています。
そもそも70歳以上で歩くのがきつい高齢者が自分で運転することはない(危険)。だいたい誰か付き添いの人が運転しているので車椅子マークの駐車場に長時間止める必要はない。
妊婦さんもけが人も同様で、誰か付き添いの人が運転しているのなら、本人をまず店舗なりなんなりの入口近くに降ろしてから、付き添いの人がそのまま運転して通常の駐車場に止めてくればことは済む。
もし仮に70歳以上の全ての高齢者、全ての妊婦さん、足を骨折した全てのけが人、そして車椅子ユーザーを対象にしたとすると、今ある車椅子マークの駐車場(もしくはおもいやり駐車場)で台数は足りているだろうか?
だいたい50台に1台の割合でしか設置されていない、約2%しか設置されていない現在の状況で足りているとは到底思えません。
そして、そこで溢れて駐車できずに困るのは車椅子ユーザー。
高齢者や妊婦さん、けが人は車椅子マークの駐車場(もしくはおもいやり駐車場)が空いていなければ、大変だけど通常の駐車場に止める事が出来る。
しかし、車椅子ユーザーは車を乗り降りするときに車のドアをめいいっぱい開けて移乗するので広いスペースの”車椅子マークの駐車場”がなければ駐車できない。
付き添いがいようがいまいが広いスペースが必要。
言い方を変えれば、広いスペースがあれば店舗などの入り口が近い場所じゃなくても問題ない。
このように車椅子ユーザーとお年寄りや妊婦さんやけが人とはニーズが違うのでひとまとめにして「優先駐車場」や「おもいやり駐車場」としてしまうのには無理があって、そしてその曖昧さで結局は車椅子ユーザーにしわ寄せがいく。
そしてその曖昧さでピンピンしている健常者の「まあいいか」という発想も生まれやすい状況になっているんじゃないかと思う。
それならば、誰が使って良いのかをはっきりさせるべきじゃないでしょうか?
パーキングパーミット(身障者用駐車場利用証)制度とは?
パーキングパーミット(身障者用駐車場利用証)制度というのをご存知でしょうか?
身体に障害のある方、高齢者の方、妊産婦の方、けがをして一時的に歩行が困難な方など、身障者用駐車場を本当に必要な人のために確保する「パーキングパーミット制度」は、対象となる方に「パーキングパーミット(身障者用駐車場利用証)」を発行し、利用できる方を明らかにすることで、身障者用駐車場の適正利用を図る制度です。
利用方法
車椅子マークの駐車場を利用する際に、写真の様な利用証をルームミラーに掛けて、外から確認できるような状態にする。
パーキングパーミットを義務化し、違反者には罰金を払わせよう
車椅子マークの駐車場利用者に、パーキングパーミット(身障者駐車場利用証)の掲示を義務化すれば、外から見て一目瞭然で適正利用者か違反者かがわかる。
違反者を見つけた場合、駐車している写真を警察に送ればナンバープレートからその人が登録者かそうでないかをわかるような仕組みにしておけばいいだろう。(パーキングパーミット申請時に車のナンバーを登録すれば可能)
対象者はパーキングパーミットの申請が少し手間だけど、一度申請をすればそれ以降、車椅子マークの駐車場を堂々と利用できるし、違反者を見つけた場合でもストレスを抱えずに済む。
対象者が利用証を忘れた場合は車椅子マークの駐車場を利用できないという事態になるけど、絶対忘れないように対象者にも少しの緊張感を持ってもらう事で、曖昧でストレスの溜まる今の現状から脱却する事ができる。
曖昧なままにしストレスを抱え続けるか。
少しの緊張感を持ち気持ちよく利用するか。
僕は間違いなく後者を選ぶ。