今話題のスマートドライブを車椅子に取り付けて試運転してみた




皆さんスマートドライブを知っていますか?

先日、twitterのタイムラインの中で偶然スマートドライブを見つけてコメント付きでリツイートしたら、販売会社の方から返信をもらいまして、うまい具合に話が進んでデモできる事になったんです。

今回はそのスマートドライブについて簡単な説明と、自分の車椅子に取り付けて試運転してみた感想を書いていきたいと思います。

 

スマートドライブとは?

まずは全く知らない人のためにわかりやすく説明すると、スマートドライブ(略してスマド)とは

手動車椅子の後方に簡単に取り付けられる、着脱式電動アシスト装置です。

 

現在はpermobil社が販売しています。(2017年まではアクセスインターナショナル社から)

2018年7月時点での最新機種はSmartDrive MX2+

重量が約6kg簡単に取り外しができるのが特徴。

最大時速6km。早すぎ!(設定で6kmも出ないようにできるので安心してください)

フル充電で約20km走行が可能。

固定式車椅子、折り畳み式車椅子どちらでも利用することが可能。

固定式車椅子の場合はキャンバーチューブに、折り畳み式車椅子の場合でも専用の器具を使う事によって取り付けすることができます。

 

車椅子を漕ぐアシストをしてくれる装置で有名なのはYAMAHAJWX-2ですが、JWX-2が取り外しが難しいのに対してスマートドライブは重量も軽く、簡単に取り外しができるので

必要な時にだけ使い、普段は外しておく

という使い方ができるのでとっても便利。

 

販売価格65万円(税別)。

 

▼わかりやすい紹介動画があったので載せておきます。

操作方法

操作方法はとっても簡単。

 

まずはスマートドライブ本体を取り付けます。(取り付け方は後で)

そしてプッシュトラッカーというリストバンド型の装置を腕にはめれば準備完了。

 

プッシュトラッカーはBluetoothで本体に信号を送る仕組みになっていて

プッシュトラッカーを付けてる腕を膝やハンドリムにダブルタップする事によって振動を感知し、スマートドライブが動き出します。

止まりたい時は同じ様にダブルタップするだけ。

 

スマートドライブは最大時速6kmと言いましたが、普段からそのくらいの早さで走行していると危険なので設定で例えば2,3kmに変えることができます。

設定で最大3kmと決めればそれ以上の速さになることはありません。

 

スマートドライブは動き出すと徐々にスピードを上げて行き、設定した最大時速に到達します。

もし、もう少しゆっくり走行したい場合は走行途中にシングルタップする事によって現在の早さを保つことができます。

まずはダブルタップで走行を開始し、徐々に早くなる途中でシングルタップして好きな早さに調整すると良いでしょう。

 

▼詳しく説明している動画があるのでご覧ください。

 

取り付け、取り外し方

文章で説明するのはとっても難しいのでわかりやすい動画をご覧ください。

固定式車椅子へスマートドライブを取り付ける方法

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実際に取り付けて試運転してみた感想

思った以上に操作は簡単

正直、試運転させてもらう前は自分で操作できるか不安だったけど、思った以上に簡単でした。

 

僕は頸髄損傷の車椅子ユーザーで(C6レベル)握力が無く、手首も背屈は出来るけど掌屈(屈曲)は出来ません。

そんなレベルの僕でもスマートドライブは利用できると確認しました。

 

はっきり言ってこれは慣れですね。

プッシュトラッカーがどのくらいの強さのタップで反応するかは何度も試して行けば自然と体が覚えてくると思います。

タップを感知するとプッシュトラッカーが振動して手首に伝わるのでそれで感知したかしていないかが分かる仕組みです。

もし手首自体が麻痺していて感覚がない場合はプッシュトラッカーが感知して振動した事自体がわからないので、利用は難しいかもしれません。

 

とにかく最初のうちはスピードを出さない事。

最大速度の設定を2kmとかにしておけば大丈夫だと思います。

あと、動き出しがゆっくりなので体幹が弱い僕でも体が持っていかれる様な恐怖感は全くありませんでした。

 

通常の車椅子の動作を邪魔しない

スマートドライブは基本的に普段行なっている動作の邪魔になる事はありません。

 

気になるのが回転の動作だと思いますが、正直付けていると思わないくらいスムーズにいつも通り回転することが出来ました。

これは正直「少しは重くなるのはしょうがないな」と思っていたので、軽く回転できた時は驚きました。

 

それに普段僕はあまりしませんが少しの段差を越える時にウィーリー(前輪を上げる事)する時があると思いますが、その動作も問題なく出来るそうです。

 

とにかく付けているのを忘れるくらい邪魔をせずに普段の動作ができるので、逆に誰かに取られても気づかなそうなので用心しなければ行けないと思いました。

65万だからね…

 

役立ちそうなシチュエーションを考えてみた

旅行

旅行時はとにかく1日で車椅子を漕ぐ量が半端ないですよね。

帰ってきて肩と腕が筋肉痛とかよくある事ですし、僕なんかは次の日はベッドからほぼ出ません。

スマートドライブがあれば体力をあまり使わなくていいので、余裕を持って旅行を楽しむことが出来そう。

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デート

スマートドライブがあれば恋人と歩く速度を合わせることが出来そう。

車椅子を漕ぐ必要がないので、念願だった恋人と手を繋いで歩く事も出来るかもしれませんね。

 

ショッピング

ショッピングモールでたまに見かけるカーペットの上もスマートドライブがあればスイスイ進んでいきます。

購入した重い荷物を膝の上に置いても体力を消耗せずに運ぶことが出来ます。

ショッピングも結構長い時間車椅子を漕ぐのでスマートドライブを利用したいです。

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坂道

とにかくこれ!

坂道は車椅子ユーザーにとっては天敵ですよね。

坂道をスイスイ登ることができるという事だけでスマートドライブには価値があると思います。

とにかく無駄な体力をつかわなくて済みます。

 

気になる事

そんなスマートドライブですが良い事ばかりではなくてちょっと気になる点も見ていこうと思います。

まずは価格。

 

65万(税別)、、、

 

いくら便利なものであっても即購入する事は出来ない金額です。

国で補助金を出してくれると嬉しいんですけどね。

例えば僕みたいに頸髄損傷で手動車椅子に乗っている人は普通に車椅子を漕ぐのも体力がいるわけです。体の状態が悪い人は高価な電動車椅子とかを乗っていて、それなりの補助金が出ている訳だし。

 

あと、リストバンド型のプッシュトラッカーなんですが、

あれをしていると普通の腕時計をしにくくなるので困ります。

 

反対の腕に腕時計をしたら、「あの人両腕に時計してる。」と思われるだろうし、片腕に二つはめるのもどうかと思います。

この辺は我慢しなければいけないところでしょうか。

次回に改善を期待。

 

まとめ

とにかくスマートドライブが便利なもので、よく外出する人には必要なアイテムなのは間違い無いでしょう。

ただ価格がね…

高価な車椅子1台買えちゃいますからね。

でも個人的にはめちゃくちゃ欲しい〜。

ペルモビールさん、頑張って紹介するのでお願いですから少し安くしてください!

 

以上、スマートドライブの紹介でした。

 




ABOUTこの記事をかいた人

ユウシン

12年ほど前、オーストラリアの田舎町、大木に車で突っ込んで頸髄を損傷。 頸髄損傷の四肢麻痺車椅子ユーザー13年目。 体に障害がある方、特に脊髄損傷、頸髄損傷向けの情報をブログやYouTubeで発信中。 一緒に障害がある暮らしを楽しみませんか?