車椅子を利用している方は、その車椅子上での姿勢で見た目の印象が大きく変わってきます。
なので、出来るだけ姿勢を良くしたいと思っている方は多いと思いますが、ただ、障害程度によって姿勢をうまく保つのが難しい場合もあるのでその辺で悩んでる方も多いのではないでしょうか?
そこで、僕が提案したいのが、車椅子購入時そのままの背もたれを利用するのではなくて、別売りである「取り付け型のバックサポート」を利用するということです。
そういったバックサポートを利用して適切に調整することで、車椅子上での姿勢はある程度改善されると思います。
ということで今回は、そういった取り付け型のバックサポートでお勧めのものを4種類ピックアップしてみたのでそれを紹介していきたいと思います。
もしよかったら参考にしてみてください。
取り付け型のバックサポートをおすすめする理由
まずはお勧めのバックサポートを紹介する前に、こういった取り付け型のバックサポートをおすすめする理由というのを簡単に説明します。
その理由というのは、大きく分けて3つ。
1、高さを調整できる
まず一つ目はこういったバックサポートは高さを調整できるのが大きなメリットだと思っています。
標準のそのままの背もたれだと多くの場合は、購入する時にオーダーした背もたれの高さというのはなかなか変えることは難しいと思うんですが、こういった取り付け型のものだとある程度調整が可能なので、利用していく中で自分に合った高さというものを見つけていくことができると思います。
このバックサポートの高さというのは本当に重要で、自分に合っていない低すぎるものを利用していると、どうしても後ろにひっくり返るのが怖くて、後ろに体重をかけられずに、無意識に背中が丸まってしまうというのがあると思います。
2、座位が安定する
そして二つ目の理由は座位が安定するということ。
このようなバックサポートのほとんどは形状が弓形になっているので、後ろだけではなく横の動きもある程度サポートしてくれます。
この横の動きのサポートというのはとても重要で、サポートがないと今度は横に倒れてしまう危険があるので、安定感がなく、倒れる恐怖心でこれもまた背中が丸まってしまう原因になると思います。
標準の背もたれでは、背もたれの張り調整をしてゆるくすること弓形になって横の動きをサポートをしてくれて安定させることはできると思いますが、この場合だとどうしても背もたれの高さが低くなってしまうので、横の動きはサポートしてくれますが今度は後ろのサポートが疎かになってしまいます。
なのでやっぱり標準の背もたれよりは、取り付けるタイプのバックサポートを利用するのが座位の安定は保てると思います。
3、車椅子が漕ぎやすい
そして最後に3つ目の理由は車椅子が漕ぎやすいということなんですが、これはどういうことかと言うと、
バックサポートの高さと言うのは自分にあった低すぎない高さに調整するのが大事だんですが、ただあまり高くしすぎると今度は車椅子を漕ぐときに肩甲骨を動かす邪魔になってしまうことがあります。
それで標準の背もたれでは高くしようとするとどうしても、背もたれのフレームごと高くしないと、高くならないので、高くしすぎるとどうしても両脇のフレームが漕ぐ時に邪魔になってしまいます。
一方、取り付け型のバックサポートはどうなのかというと、こういったものは多くの場合、真ん中の背骨が当たる部分が盛り上がって高くなっているので背骨をしっかりとサポートし、両脇はすこし低くなっている形状なので、バックサポート自体を高くしても車椅子を漕ぐときの肩甲骨の動きに邪魔になりにくい形状になっています。
ということで以上の3つが取り付け型のバックサポートをおすすめする理由になります。
ちなみにこういった取り付けるタイプのバックサポートは固定式の車椅子だけじゃなくて、折り畳み式車椅子でも取り付けることは可能です。
折り畳み車椅子を利用している方は、車に積み込む時など折り畳む時には、簡単にバックサポートを取り外すことができる装置があるのでそれを利用すれば問題ないと思います。
ということを踏まえて、これからおすすめのバックサポートを4つ紹介していきたいと思います。
おすすめバックサポート4選
1、JAY
まず一つ目に紹介したいのがJAYというバックサポートです。
これはおそらくシェア率が一番高いバックサポートなんじゃないかと思っていて、多くの人が取り付けているのをみます。
それで種類も豊富にあって、高さもアクティブユーザー向けの低いものから、障害程度が重い方向けの高さが十分あるものまでありますし、横のサポートに影響するバックサポートの深さも浅いものから深いものまで色々とあります。
さらに、より軽いカーボン製のものもあるのでそれを利用すれば車椅子全体の重さも軽く済むので、車椅子を車に積み込む時などに楽なのかなと思います。
種類が豊富なので、おそらくほとんどの車椅子に対応出来ると思うので、もし気になる方はレンタルできる場合もあると思うので、近くの業者に依頼して一度試しに取り付けてみることをお勧めします。
それで値段はJ3バックというもので税抜き66,000円からとなっていて、より軽いカーボン製のもので税抜き100,000円からとなっております。
という事で詳細は概要欄にリンクを貼っておきますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
2、ROHO
そして二つ目に紹介するのはROHOのバックサポートです。
ROHOはクッションで有名なメーカーだと思うんですが、バックサポートも実は取り扱っています。
お馴染みのエアーが背骨が当たるあたりに組み込まれている構造になっていて、種類も高さや奥行きもある程度選ぶことができます。
それで、rohoにもカーボン製のバックサポートがあって、僕は現在このカーボン製のものを利用しています。
もちろん機能的な部分もしっかりしているんですが、特に僕が気に入っているのは、デザインがシンプルなところで、取り付ける部分にも無駄がないですし、見た目もカーボン柄でメーカーのロゴがなかったりと、あまり主張がなくて車椅子の外観を損なわないところが気に入っていて、これを利用しています。
それで値段はウェブサイトにはちょっと載っていないんですが、僕が購入したカーボン製のバックサポートは税抜き125,000円で購入したと思います。
なので他のモデルはもう少し安いんじゃないかなと思います。
という事で気になる方は是非チェックしてみてください。
3、バリライト
次に紹介するのがバリライトのバックサポートです。
バリライトもクッションも同時に取り扱っているメーカーで、クッションもそうなんですが、値段がこのバックサポートも比較的安くて、アイコンミッドバックというモデルで税抜き58,000円ということなので、他のメーカーよりは比較的お手頃な価格なのかなと思います。
種類も、高さが低いものからしっかりと高いものまでありますし、奥行きも深いモデルもあるので様々な障害程度の方に対応出来るのではないかなと思います。
ウェブサイトで見ただけなんですがデザインも結構シンプルで、取り付けた時に車椅子の外観も損わないのかなと個人的には思います。
選択肢の一つとしてこのバリライトのバックサポートも入れておくといいかなと思うので、是非気になる方はチェックしてみてください。
4、インバケア
最後にインバケアというところのバックサポートも紹介しておきます。
ただ、正直、ここのメーカーのものをつけている人は実際に僕は見たことがないので情報が少ないんですが、色々と調べていくうちにウェブサイトでこれを見つけたので紹介しておきます。
たまにsnsとかで海外の車椅子ユーザーの方を見ているとこれをつけてる方がいて、それが日本でも購入できるようなので、ウェブサイトによると種類も豊富で様々な障害程度の方に対応出来そうなので、選択肢の一つとしてこれも入れておくといいのかなと思います。
それで、値段は、ウェブサイトによるとマトリックスエリートバックというモデルが税抜き66,000円となっています。
気になる方は是非チェックしてみてください。
最後に
という事で今回は車椅子用のバックサポートのおすすめを紹介してみました。
車椅子上での姿勢が気になっている方は、是非レンタルができる場合もあると思うのでお近くの業者に依頼して試してみるといいのかなと思います。
今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。