車椅子ユーザーで握力がない僕は普段グローブをはめて生活しています。
このグローブは手のひらがゴム素材になっていて、その摩擦力が車椅子を漕ぐときや、移乗で手をつくときなどにに大きく役立っています。
こんにちはユウシンです。
僕が愛用しているのはMSYというところのグローブで、もう10年以上お世話になっています。
今回はそのMSYのグローブについて詳しく紹介していきます。
車椅子ユーザーの方、特に僕と同じような頸髄損傷で握力のない方は是非参考にしてみてください。
商品の特徴
MSYのグローブは、頸髄損傷などで握力がない車いすユーザーのために作られたグローブで、開発した方自身も頸髄損傷の方なので、細かいところまで当事者に利用しやすく作られています。
素材は牛革を使用、初めは少し硬く感じますが使っていくうちに手に馴染んでフィットしていきます。
グローブを装着するときは親指と人差し指を通してベルクロでしっかり止めます。
このデザインによって一度装着するとずれにくく、ベルクロがしっかりくっついている限りは、車椅子を漕いだりしていてもグローブがずれることはありません。
そして、手のひらの部分は生ゴム素材になっていて、抜群の摩擦力があります。
車椅子を漕ぐとき、移乗で手のひらをつく時にこの摩擦力がかなり役立ちます。
使って見ての感想
僕がこのMSYのグローブを使い始めたのは、車椅子を漕ぎやすくするためもありますが、それより車椅子からベッドなどに移乗しやすくするためという理由のほうが実は大きいです。
車椅子ユーザーになってから、当初、車椅子からベッドへの移乗がうまく出来なくて何年も悩んでいたんですが、このグローブに出会えたおかげで、それから移乗がスムーズにできるようになりました。
手のひらのあたりも麻痺で感覚がない僕にとっては、素手だと滑ってうまく力が入らず移乗することができません。
このグローブを装着すると、移乗するときに手のひらが生ゴム部分で滑りにくくなるので、滑る恐怖感も少なくなり、しっかり腕に力を入れることができます。
ですから僕にとってこのグローブは移乗する時に欠かせないアイテムになっています。
それで、10年以上このMSYのグローブを使ってきての感想は、
まずこの牛革の上質な素材によって耐久性があり、長持ちするのがとても気に入っています。
他のメーカーのグローブも色々試したんですが、どれもペラペラの素材で、すぐに傷んで使えなくなってしまうので、MSYのこの耐久性がある牛革の素材は毎日ガシガシ使うユーザーのことを考えられていてありがたいです。
それから、親指と人差し指を通すデザインというのもすごくよくて、例えば、5本の指を通すものだったら、僕のような指が麻痺して自分で動かせない人にとっては装着に時間がかかるし、逆に親指1本だけ通すようなデザインなら、装着はしやすいけど使っていてずれやすくなります。
ですからこの親指と人差し指の2本を通すというのがベストで、よく考えられていると感じてます。
そして、この手のひらの生ゴム素材は欠かせない重要な要素で、これによって移乗がスムーズにできるし、車椅子も楽に漕げるようになります。
長く使っているとこの生ゴム部分の縫い付けてあるステッチが解けてしまったり、ボロボロになってくるので、その具合で買い替えのタイミングを考えます。
僕の場合は大体1年で必ず一回、多くて2回買い替えている感じです。
買い換えるときにあらためて値段を確認すると、まあそこそこするなとは感じますが、ただ毎日使うものだし、何より今の生活の質を支えている重要なアイテムなので、これまでずっと10年以上お世話になっている次第です。
とにかくこのグローブがあってこそ今の自立した生活が成り立っていると言っても過言ではないです。
種類の違い・注文の仕方
MSYのグローブにはユーザーの希望に合うように多くの種類とオプションがあります。
まずはショートとロングタイプがあって、ロングタイプでは手首近くで車椅子を漕いでいる方にも利用しやすくなっています。
サイズも3Sから3Lまでと、なんと7種類の中からしっかり自分の手にフィットしたものを選べます。
そしてベルクロの部分も、外側を貼り付けるか内側を貼り付けるか、自分の利用しやすい方を選ぶことができます。
この辺りが人によって違うと思うので選べるとありがたいです。
そしてオプションでベルクロの部分に指で引っかかるようにループを取り付けることもできます。
そしてカラーはなんと23種類。シンプルに黒もいいし、可愛いピンクも選べちゃいます。
手のひら部分の生ゴムはオプションで変更することができます。
生ゴムなしもできるし、ステッチを多くしたもの、それからノンスリップや、ハイパーVという生ゴムとはまた違った種類の素材を選ぶこともできます。
さらにオプションで、親指のサイズを大きくできたり、食事の時にスプーンやフォークを差し込めるようにもできます。
注文方法は、僕はいつもWebサイトから注文していますが、電話やFAXでも受け付けているそうです。
さらに、修理も受け付けているそうなので、生ゴム部分が剥がれたり必要な場合はお願いするといいと思います。
最後に
ということで以上、車椅子グローブMSYの紹介でした。
参考になれば嬉しいです。
今回はこれで終わり、本日ものんびり車椅子漕いでいきたいと思います。