頸髄損傷になって約12年、ぽっこりお腹に悩んできました。
本当はバキバキにしたいんだけど腹筋が麻痺していて、鍛えようにも鍛えれない、、、
それならこれはどうだと
巻くだけで腹筋!スレンダートーン!
試してみましたが、毎日続けることが出来なくて、効果が出ているのか実感がなかったので途中で諦めました。
そんなこんなを乗り越えて、今はどうにかぽっこりお腹の改善法、対策方法を自分なりに編み出して、出来るだけ”ぽっこり”しないようにしています。
今回はそんな血と汗の結晶をご紹介したいと思います。
脊髄損傷や、頸髄損傷でぽっこりお腹対策に悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
1、できるだけ筋肉量アップ
まずは筋トレですね。
体の状態によって、鍛えられる筋肉は限られているとは思いますが、動かせる部分があれば出来るだけ動かしたほうがいいです。
他の部分が麻痺していることで体全体の筋肉量が少なくて、どうしても基礎代謝量が減ってしまいます。
そうなると普通の人と同じ食事をしていても、他の人は太らないのに自分だけどんどん脂肪が増えていきます。
気が付けばお腹がぽっこり。
もちろん健常者と同じような筋肉量にするのは困難なことですが、出来るだけ動く部分の筋肉量を増やし、基礎代謝量をアップすることが大事です。
筋トレをしている間もだいぶカロリーを消費できるし、疲れて夜ぐっすり眠れるのでとてもおすすめです。
2、食事管理
筋肉量をアップするにはタンパク質が必要不可欠。
肉や魚、豆、卵などで摂取出来るけど、余計な脂質を取りすぎるとやっぱり、お腹はぽっこり。
肉なら鶏の胸肉が脂質が少なくて良いですよね。
油がないのでパサパサで好んで食べる人は少ないけど、煮込んだり調理法で結構おいしくなるし。
あと、牛ヒレとか豚ヒレも脂質が少ないので僕はたまに食べます。
そして脂質の他に糖質にも注意しなきゃいけないですよね。
ご飯とか甘いもの系です。
あんまり制限しすぎるとパワーが出なくなっちゃうのでほどほどに。
自分の食事バランスを見つけるのは直ぐにはできないし、長い目で見ていくと良いかと思います。
あまり偏りすぎると体調も崩れるので極端なことはしないように注意してくださいね。
とにかく、
体の全体的な脂肪を落とせば自ずとお腹の脂肪も落ちる訳で、その日々の管理がどうしても必要になってきます。
これからはどうしても逃げられません。
ただ、脂肪を落としすぎると褥瘡のリスクも高くなってしまうので気をつけてくださいね。
3、服でごまかす
筋トレと食事管理である程度ぽっこりは抑えれるんだけど、まあ、その2つが大変だって話なんですよね。
次に技術的な対策方法、というか、ごまかす方法。
僕が今までやってきた中で一番効果的だったのは、
ストレッチの効いたスキニージーンズやレギンスのようなタイトなパンツを履いて、お腹のあたりを物理的に引き締める方法。
これで結構見た目が変わるんですよね。
あとお腹を締めてくれるので腹筋の役割にもなって呼吸も楽になるので一石二鳥です。
その上に緩めのシャツを着たらだいぶぽっこりをごまかせるんじゃないですかね。
とにかく、服でもある程度対策できると思います。
聞いた話によると女性でコルセットをしている人もいると聞いた事があります。
そうやって物理的に引き締めちゃうっていう手もあるので、やった事ない人はチャレンジしてみてください。
4、できるだけ姿勢を良くする
最後に仕上げはこの姿勢を良くするという方法。
理想はしっかり胸を張る事です。
ただ、麻痺レベルによってこれは結構難しいですよね。
腹筋が効かないってことは座位の安定も保てないので、前にパタッて倒れちゃいますから。
そこで検討して欲しいのが、クッションとバックサポート(背もたれ)が自分に合っているのかということ。
結構この2つを変えることで姿勢が変わってくると思います。
特に、バックサポートはあまり低く設定しすぎると、後ろにひっくり返る恐怖心でどうしても浅く座って首が前に出る傾向があると思います。
逆に、安心できるぐらいの高さにしておけば十分に後ろに体重を乗せることができるので姿勢が良くなると思いますよ。
ただ、前に倒れるリスクは深く座れば座るほど高くなるので、自分のギリギリのラインを見つけて調整してください。
あとは段差が気になって目線が下にいきがちですけど、漕いでないときは意識して目線を上げることも重要かと思います。
姿勢を改善するためには、ポジショニングに定評のあるJAYやバリライト、ROHOのクッションやバックサポートも検討してみてはいかがでしょうか?
最後に
この4ステップで僕は出来るだけお腹をぽっこりしないように対策しています。
改めて見ると当たり前のことが多いですけど、結局はこういった努力をするしかないんですよね。
でも、あまり気にし過ぎてストレスが溜まったりしたら元も子もないので、ほどほどに対策していくことをお勧めします。
ストレスを出来るだけ無くして、健康な体でいることが何よりも大事だと思います。