手伝ってもらうことに罪悪感を持ったり、困った人を手伝うことが”義務”のような世の中は生きづらい

確率100%

 

車椅子生活になって色々な人に手を借りることが多くなった。

家族や友人以外でも、街でどうしても自分の力では対処できない問題が起きた時には知らない人でも声をかけて助けを求めることにしている。

 

例えば、地面に何か落ちてしまって小さいものでどうしても拾えない時とか、自動ドアじゃなくて扉を開けるのが大変だったり、あとは思いがけない障害物(段差とかも)があった時など様々。

 

知らない人に声をかけて、助けてくれる確率は今まで”100%”。断られたことはない。

これってシンプルにすごいことだし、日本人として誇りに思う。

 

少し怖そうなおじさんだなって人も、やんちゃそうな若者も、3歳くらいの子供だって助けてくれる。しかし中には本当に危険な人もいるかもしれないので(今まであったことはないけど)気をつけていきたい。

 

人から助けてもらうと温かい気持ちになるし、「ありがとう」という言葉でしかそのときは感謝の気持ちは表せないけど、自分がこの温かい気持ちを持って違う他の人に何かしら役に立って連鎖して、回り回ってその人にいつか届けばいいなって思う。

 

人間には基から「人を助けたい」という思いが備わっていると確信している。

しかし、忙しかったり、ストレスを抱えていたりして周りが見えない状況にある時それを忘れてしまうのではないだろうか?

 

手伝いましょうか?の一声

 

そんなわけで私は日頃からいろんな人から手を借りて生きている。

しかし時々やりすぎというか、気を使いすぎだなと思うこともある。

 

例えば、よくあることが頼んでいないのにいきなり後ろから車椅子を押されることがある。

親切心でやっているのはわかるけど押される方はいきなり背後から来られるとびっくりするし、車椅子を利用している人の中でも上肢に麻痺がある人はそのまま前に倒れてしまって車椅子から転げ落ちて怪我をする危険性もある。

 

そんな時は一言「手伝いましょうか?」と声をかけてほしい。

 

あとは一見車椅子の人とか体に障害を持っている人でも困っていることは様々なので、ひとまとめにしないでほしい。

その人によって手伝ってほしい人もいれば、そうじゃなくて難しくても自分で乗り切ることにやりがいを感じている可能性もある。

 

そんな時は一言「どう手伝えばいいですか?」と声をかけてほしい。

 

お互い様

 

僕もあまりあれこれ身の回りのことを手伝われすぎるのは好きではない。

自分の中であまり人に頼りすぎると慣れてしまって甘えて自分でやらないようになり、いざ自分でやろうとした時にできなくなってしまうと思っているから。

 

ある時期あまりにも人の手を毎日借りていたので、自分で何もできないことが”惨め”になり、少しでも人の手を借りないように生きようとし過ぎて、結局自分でできることは少ないので殻に閉じこもってしまうような状況になったことがある。

 

そんな時、ある人にまた手を借りて「ありがとうございます」とお礼をいった後、思いもよらない言葉が返ってきた。

 

「お互い様」

 

その言葉を聞いて初めはどうして「お互い様」なのかよくわからなかった。ただ相手に「どういたしまして」と返されるよりも自分の中の罪悪感のようなものが生まれにくいのを感じた。

 

「困った時はお互い様」

 

僕はこの言葉に救われた。

 

コミュニケーションのバリアフリー

 

困った時、手を借りることに罪悪感を持ったり、困った人を手伝うことが”義務”のような世の中はとても生きづらい。

 

2020年のオリンピックが近づいてきてハード面のバリアフリー化は進んでいるけど、すべての場所をバリアフリーにするのは到底不可能。

そこで必要になってくるのは人と人との助け合い。

 

「お互い様」の気持ちがあれば助ける方も助けられる方も気持ちよくコミュニケーションができるのではないだろうか?

いつまでも求められることは心のバリアフリー、コミュニケーションのバリアフリーなのだろうと思う。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ユウシン

12年ほど前、オーストラリアの田舎町、大木に車で突っ込んで頸髄を損傷。 頸髄損傷の四肢麻痺車椅子ユーザー13年目。 体に障害がある方、特に脊髄損傷、頸髄損傷向けの情報をブログやYouTubeで発信中。 一緒に障害がある暮らしを楽しみませんか?