先日ツイッターで投稿したんですが、やっと注文していた車椅子が完成しました!
フレームは去年の10月に既に出来ていたんですけど、ホイールを別で注文していたのでまだ届いていなかったんです。
そしてそのホイールも最近届きましてやっと理想の車椅子を手に入れる事が出来ました。
やっと新しい車椅子完成!TiLite ZRA
全身マットブラックでスポークだけホワイトにしてみました。
転がり良すぎてもう前の折りたたみ車椅子には戻れない、、、 pic.twitter.com/BE6lVhwQAl— ユウシン@車いすライフ (@ouchiyushin) January 7, 2019
今回はその完成した僕の車椅子を価格からオプションまで詳しく公開したいと思います。
もうすぐ車椅子を買い換えたいと思っている人の参考になれば嬉しいです。
TiLite ZRA(タイライト)
今回購入した車椅子は、現在permobilが販売しているTiLITE(タイライト)のZRAというタイプ。
5年ぐらい前からYoutubeとかで海外の車椅子ユーザーがこのTiLITEに乗っているのを見ていて、「かっこいいな〜」って思っていたんですよね。
昔、アクセスジャパンという会社が一部TiLITEを取り扱っていたんですが、情報が少ないし、近くの業者さんもあまり詳しく知らなかったんです。
それがなんと2017年の夏に吉祥寺にタイライトプロショップというTiLITEの車椅子を試乗したりフィッティングできるところがオープンした、という情報をゲット。
去年の夏にそのタイライトプロショップに行ってきて試乗し、図面を作ってもらって、やっとで購入する事が出来たという訳です。
その時の記事はこちら▼
価格
712,300円
はい、ずばり、この価格で購入しました。
タイライトプロショップで営業の人に「みなさん100万近くになりますよ〜」って言われていたのでビクビクしていましたが、削れるところは削ってこの価格まで抑える事が出来ました。
まあ、普通の国産車椅子に比べればそれでも高いですけどね。
同じチタン製の国内メーカーTIG(ティグ)だとオプション含めて4,50万というところでしょうか。
そうやって比べると高い気がするけど、TiLITEはTiFIT(タイフィット)と呼ばれているフルオーダー注文なのをお忘れなく。
自分の体に合わせて細かく設定できるから”世界で1つだけの車椅子”を作る事ができるんですよね。
普通、他のメーカーだとサイズがあらかじめ決まっていてその中から選ぶと思うんですが、TiLITEは一から採寸してその人に合った車椅子を作ってくれます。
そこの手間が価格に反映されて少し高めになっているんじゃないでしょうか。
あと、オプションも他社メーカーと比べて豊富なように感じます。
そして忘れちゃいけないのがTiLITEを扱っているpermobliの営業さん、色々な細かいお願いも柔軟に対応してくれました。その節はありがとうございました。
という事でこうやって納得のいく車椅子が完成した訳です。
「とにかくあなたの体に合う車椅子のためならなんでもしますよ〜」っていうぐらい自由度は高いです。
今年になって請求書が来た訳ですが、すんなり気持ちよーく払う事が出来ましたよ。
オプション
フレーム
フレームが太い一本のZシリーズがシンプルで男らしく感じたのでZシリーズにしようと決めてました。
ZRAにしたのは後でもう少し調整したくなった時のリスクを考えたから。
でも結局いまのところ少しも調整してないのでZRにしておけばよかった、、、
シートテーパー(お尻から膝までのフレームがキュッと細くなるやつ)は1.5インチ
カラー
フレームカラー
ブラックラヴァ
アノダイズドカラー
ブラック
とにかく黒が好きで、全て黒です。
キャスター、フォーク
フォーク
スリップストリームシングルフォーク
シングルフォークは他メーカーでは見たことないし、スッキリしていてかっこいいと思います。
キャスター
1.5×3インチLiteSpeedアルミホイールソフトロールキャスター ブラック
キャスターは溝にはまってしまわないように太めの1.5インチをチョイス、大きさは小さい方が小回り効くので一番小さいものを。
フットレスト
角度調整式フットプレート
プッシュハンドル
折りたたみ式プッシュハンドル
プッシュハンドルは段差を越える時に押してもらったり、前に倒れないように腕を絡めたり、結構使うので取り付けました。
使わないときは折りたたむ事ができるのでスッキリ。
ブレーキ
プッシュトゥーロック
このブレーキがシンプルだけど優れもの。
単純に体重かけて押せばロックがかかるのでめっちゃ楽だし、しかもゴムコーティングがされているので滑りにくく操作しやすい。
ずっと引いてロックがかかるものを使っていたのでデザインでこんなに違うものかと、デザインの重要性を実感しました。
頸髄損傷で手に麻痺がある人にはおすすめです。
タイヤ
シュワルベマラソンプラスエボリューション
黒が好きで。
ホイール
スピナジーLXL ホワイトスポーク
実はこれ、タイライトのオプションにはなくて別のメーカーに注文しました。
タイライトのオプションにはカーボンブレードっていうカーボン製のスピナジーのメーカーが作っているホイールがあるんですけど、ちょっと高かったので。かっこいいんですけど。
ケチらずにカーボンにしておけば良かったかな、、、
ハンドリム
滑り止めハンドリム ゴムコーティング日常用(ニッシン)
ハンドリムはこれもタイライトのオプションにはなくて、NISSIN(ニッシン)に別でゴムコーティングしてもらいましました。
頸損で握力がない人にはおすすめです。
クッション
ちなみにクッションはJ3クッションです。
現在はサンライズメディカルジャパンで販売しています。
ROHO(ロホ)のクッションはフワフワしすぎて座位が安定しづらく、僕には合いませんでした。(人によってかなり意見が別れる)
こだわったこと
こだわったのは大きく分けて2つ。
とにかく全てブラック
とにかく全てブラックにしたかったんです。
理由は
- 毎日乗るものだから飽きないように
- 出来るだけ存在感をなくしたい
- どんな服装にも合うように
- 保守的な性格だから冒険できない
- 黒は男らしくて強そう
といった感じ。
なぜスポークだけ白にしたかというと、黒のスポークのホイールは既に持っていたから。
気分や服装や出かける場所によって、白と黒を使い分けようかなと思っています。
白のスポークはそれはそれでアクセントになっていて、かっこいいと思いません?
シンプルさ
シンプルさもこだわりました。
Zシリーズにしたのも、シングルフレームがシンプルでスッキリしていたから。
あとはとにかく必要のないものは付けないようにしました。
車に積み込む時もその方が楽だし、あと手入れするのも楽。
というような2点にこだわったら、黒子のように存在感をなくしながらもしっかり支えてくれる、頼りになる一台に仕上がりました。
乗ってみた感想
転がりが良い
固定式の車椅子ってこんなに転がりが良いんですね。
僕は今まで折りたたみの車椅子を乗っていたのでその軽快さに驚きました。
自宅や狭いところではそんなに分からなかったんですが、屋外に出て長い距離を走るとその転がりの良さを実感。
あまり漕いでないのに、スーッといく感じ。
漕いだ力がそのまま逃げずに伝わっている感じですね。
振動を吸収して疲れない
あとこれも明らかに以前の車椅子とは違いました。
以前の車椅子はガラガラガラ〜、段差でガッシャンて感じだったのがTiLiteに替えてから、
スー
段差でモコッ
って感じで振動が吸収されるんです。
音もかなり静かになりました。
ガソリン車から電気自動車に変わったような感覚、音の静かさ。
おそらく材質がチタンだからなんだと思います。
チタンすげー。
最後に
僕は中途障害で受傷してから約12年になるんですが、やっと納得のいく1台を今回購入することが出来ました。
受傷してすぐの頃は何もわからないし、どうゆうものが自分に合っているのかも分かりませんよね。
しかし、体が不自由な人にとって車椅子のような道具は”不自由さ”を埋めてくれるとっても重要なものです。
そして、車椅子の性能が良いか悪いか、体に合っているかでかなり生活の質が変わります。
少しの事でも出来なかったことが出来るようになったり、負担が軽減されたら嬉しいものですよね。
あなたは自分の体に合った車椅子を乗っていますか?
この記事が車椅子を買い換えようと思っている人の参考になれば嬉しいです。