体が不自由になってからずっとぽっこりとしたお腹に悩んできたんですよね。
同じ脊髄損傷でお腹周りが麻痺している人は同じように悩んでいる方も多いんじゃないかと思います。
なぜぽっこりなってしまうかというとこれは脊髄損傷でお腹周りが麻痺していると腹筋で内臓を押さえつけることができないので、内臓が下に落ちて溜まってしまって、さらにその上に脂肪がついてお腹がぽっこりなってしまうというわけ。
筋力がない生まれたて赤ちゃんと同じような状態です。
ずっとこのぽっこりお腹に悩んできて、いろいろとこれまで試してきたんですが、正直これを直す画期的な方法というのはないのかなと思っています。
ただ、ものすごく地味な方法なんですが、ある程度改善できる方法というのは僕のこれまでの経験上あると思っていて、今回はそんな話をしていこうと思います。
初めに言ってしまうとそのある程度改善できる方法というのは3つあって、まず一つ目は体全体の体脂肪を減らすということ、二つ目は物理的にお腹を締めるということ、そして3つ目は姿勢を正す、というこの地味な3つの方法。
ただ、これをすれば、劇的に変わるわけではないですがある程度改善できると、個人的には思っています。
ということで今回はこの3つの方法について具体的に話していきますので、もしよかったら参考にしてみてください。
1. 体全体の体脂肪を減らす
まず一つ目は体全体の脂肪を減らすということなんですが、これはぽっこりお腹の周りにはもちろん脂肪がついているのでそれを落とすことで、ぽっこりを減らしたいわけなんですが、ただ、お腹の部分だけ脂肪を落とすというのは難しいので、基本的には体全体の脂肪を減らすことで、同時にお腹周りの脂肪を落とす方法しかないと思っています。
ただ注意するべきなのは、あまり脂肪を落としすぎて痩せすぎると、今度は骨が出てきて褥瘡のリスクが高くなるので、その辺は注意が必要だと思います。
そして、体全体の脂肪を落とす具体的な方法としては、真面目な話ですが食事管理というのが結局一番大事だと思っています。
脊髄損傷で下半身が麻痺している人は、下半身の筋肉がないので結局体全体の筋肉量が少ないために、一般的な人と比べると、基礎代謝が低いと言われています。
なので、一般の人と同じように、周りの人と同じように食事をとっていると、脂肪はどんどん増えていくと思います。
もちろん人それぞれ体質があるので、脂肪がつきにくい人、つきやすい人というのがあるとはおもいますが、自分に合った食事の量を見つけて、しっかりと管理していくことが、真面目な話ですが体脂肪を増やさないためには結局一番大事なんだと思っています。
そして、動かせる筋肉が限られている中でも筋トレをして出来るだけ筋肉量を増やすことも大切だと思っていて、そうすることで基礎代謝を増やし、出来るだけ太りにくい体を作るというのも大事なのかなと思います。
ということで、地味なことですが、結局こういったつまり、太らないというのが、お腹のぽっこりを防ぐ一つの方法なのかなと個人的には思っています。
2. 物理的にお腹をしめる
そして二つ目は物理的にお腹を締めるという方法。
これもなかなか地味な方法なんですが意外と効果があって、ウエストがきつめのパンツをおへそのあたりで履くようにして、ぽっこりお腹を潰してやる感じにすると、緩いパンツを履くよりはだいぶお腹がスッキリと見えるんじゃないかなと思います。
もちろんベルトをきつく締めるのでもいいと思いますし、またはコルセットが出来るならそれで締めてしまうのも効果があると思います。
この方法は実はお腹がスッキリ見えるだけじゃなくて、もう一つのメリットがあります。
それは、お腹を物理的に締めてやると、それが腹筋の代わりになるので呼吸が楽になったり声を大きく出しやすくなるということ。
脊髄損傷で腹筋が使えないと、こういった呼吸や声に関することが良くある悩みだと思います。
それが物理的にお腹を絞めてやると、少しは改善されると思いますし、なおかつお腹もスッキリ見えると思うので、まあ、劇的に変わる訳ではないですが、なんとなく楽になったような感覚にはなると思うのでもしよかったら試してみてください。
ちなみに、腹筋運動を電気刺激でやる機械っていうのがあって、色々商品が出てると思うんですが、それが気になる方って多いんじゃないかなと思います。
実は僕も気になって、一回試したことがあります。
それで結果どうだったのかというと、結局、数日やっただけでは効果はなかったです。
こうゆうのって結局毎日やって、数ヶ月やらないと効果というのは現れないと思うんですよね。
結局僕の場合はそこまで毎日時間をかけて数ヶ月やることができなくて、その努力ができるのなら他の方法で時間を費やそうと思って途中で挫折しました。
まあ一般の人でも多くの人がそうやって挫折していくんじゃないかなと思います。
なので、もしそういったものを試してみたいなら、数ヶ月継続してやれるのかというのを自分に問いただしてから、商品を購入するのがいいのかなと思います。
数日やっただけではそうゆうのは効果は出ないと思います。
3. 姿勢を正す
そして、最後3つ目のぽっこりお腹を改善させる方法はこれもまた地味な方法なんですが、姿勢を正すということです。
まあ車椅子に深く座って胸を張って座るというのは、体幹が効かない僕らにとっては、前に倒れてしまうので難しいとは思うんですが、基本的には車椅子に浅く座っていたり、背中が丸まっているとお腹のぽっこりが目立つんじゃないかなと思います。
それで具体的にどうすればいいのかというと、もちろん意識して出来るだけ車椅子に浅く座り過ぎずに胸を張るようにするってゆうのは大事だと思います。
それから、その上で車椅子用のクッションと、背もたれ、その二つの調整で車椅子上での姿勢というのはだいぶ変わってくるのかなと思っています。
車椅子用のクッションに関しては、もちろん褥瘡予防の効果があるものが大前提になると思いますが、そのクッションによって座り心地がだいぶ変わりますし、座った時の安定感というのもだいぶ変わってくるので、車椅子上での姿勢が気になっていて、もしクッションを他のものを試したことがない方は、是非いろんなものを試してみて、自分に合ったクッションを見つけるとある程度姿勢も改善されると思います。
そして車椅子用の背もたれも同じように、車椅子上での姿勢にかなり影響すると思います。
車椅子用の背もたれには、車椅子自体の標準の背もたれ以外に、取り付けるタイプのバックサポートというのがあって、僕は個人的にそれを取り付けて適切に調整することで、姿勢は良くなるんじゃないかなと思っています。
もし試したことがない方は是非試してみてください。
ということで、車椅子用のクッションや背もたれを調整して、意識して姿勢を正すことでお腹のぽっこりはある程度改善されると思います。
まあ車椅子上での姿勢というのはそれで見た目の印象が大きく変わってくると思うので、それにはこだわってもいいのかなと個人的には思っています。
最後に
ということでまとめると、体脂肪をある程度減らし、物理的にお腹を絞めて、姿勢を正す!
というこの3つの地味な方法でぽっこりお腹はある程度改善されると個人的に思っています。今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。