車椅子のオーダーで今までに失敗したことを5つ紹介します。




 

体に障害があって車椅子を利用している人にとって、車椅子はただの乗り物ではなくて、自分の体の一部のようなもの。なので、車椅子を購入する時のオーダーは慎重にやらないと、自分の体に合わないものができてしまって生活の質が下がってしまう原因になります。

そして、車椅子はそんなに安いものではないので、そういったオーダーに失敗して不満なところがあっても、すぐ買い換えるってことは難しくて、数年は我慢してそれを利用しなければならないってことが多いんじゃないかなと思います。

そういったオーダーの失敗や使用していく中での不満というのは、本当に車椅子を買い換えるたびに毎回出てくるので、車椅子のオーダーって本当に難しいってそのたびに思ってます。

そこで今回は、僕がこれまでに車椅子をオーダーしてきた中でやってしまった失敗をいくつかピックアップして紹介してみようかなと思います。おそらく、これから車椅子を購入する方には参考になることもあると思うので、同じ失敗をしないように、ぜひ参考にご覧いただけると嬉しいです。

 

1、背もたれが低すぎた

 

まず一つ目に僕が車椅子のオーダーで失敗したことは背もたれが低すぎたってこと。

車椅子のタイプによって、オーダー時に背もたれの高さを選べるものがあると思うんですが、僕は少し自分に合わない低いものを選んでしまって失敗しました。

自分に合わない低い背もたれを利用していると、後ろにひっくり返るリスクが高くなったり、自分の体重をしっかりと背もたれに預けることができなくて、背中が丸まってしまって、車椅子上での姿勢が悪くなる原因になります。僕の場合は初めの頃は、自分に合った背もたれの高さというのがわからなくて、ただ単純に、背もたれが低い車椅子ってかっこいいかなと思ってオーダーしてしまいました。

結局その車椅子では背もたれが低いまま、背中が丸まった状態で姿勢が悪いまま、数年間利用していたと思います。

背もたれの高さというのはその人の障害程度にあった高さというのがあると思うので、無理をせず、自分に合った高さを選ぶのが大切で、それによって車椅子上での姿勢に影響して見た目の印象も大きく変わってくると思っています。ちなみに、車椅子の背もたれには、車椅子を購入したときの標準の背もたれ以外に、別売りの取り付け型のバックサポートというのがあります。

僕は現在それを取り付けているんですが、これは高さ調整や角度の調整などがある程度できて、車椅子上での姿勢が改善できておすすめです。

 

2、座幅広すぎた

 

続いて、僕が車椅子のオーダーで失敗したことは、座幅が広すぎたってこと。

これも、車椅子のオーダー時に座幅は選べると思うんですが、それが僕の場合は自分のお尻の幅よりも結構広いものを選んでしまって失敗しました。

オーダーした時は少し座幅は余裕を持たせておいた方が車椅子に移乗する時に移乗しやすいかなと思って、しかも初めの頃は座幅が狭いものよりは少し広いものの方が車椅子自体が安定して、乗っていて安心できるかなと思っていました。

しかし、座幅が広いと実は乗っていてデメリットになることの方が多かったです。

それは、座幅が広いとその分車椅子全体の幅が広くなってしまうので、狭い通路や出入り口であと少しのところで通れたのに、入れたのにっていうところが通過できなくなるってことです。

そういった場面に直面したことは過去に乗っていた車椅子の時には結構よくあって、新しく車椅子を買い換えて、座幅を狭めた途端に色々な通路が通過できるようになって感動したことを覚えています。

まあ、初めのうちは自分に適した座幅っていうのはわからなくて、少し広めを選びがちなのかなと思うんですが、もちろんお尻がぶつかってしまうのは良くないとは思いますが、しっかりフィットする広さで最初のうちは不安でも、結構数ヶ月乗っているとすぐに慣れてしまうものなのかなと思っています。ということで車椅子で生活をしていく中では、座幅はできるだけ狭い方が生活しやすいのかな個人的には思っています。なので、これから車椅子を購入する方は座幅も慎重にオーダーすることをお勧めします。

 

3、フレームの色飽きた

 

続いて車椅子のオーダーで失敗したのはフレームカラーです。

僕の場合は初めの頃の車椅子のフレーム色の選択に失敗したと思っています。

初めの車椅子の色は赤でその次の車椅子がシルバー、それでその色に不満で途中で知り合いの塗装屋さんに黒に塗り替えてもらいました。そしてその次の車椅子がダークグレーで現在のフレームカラーはやっぱり当たり障りのない黒です。

フレームの色は実際、業者に頼めば塗り替えてもらうことはできるんですが、ただ、塗り替えてもらっている間はその車椅子を使うことができないので、不満があったとしてもなかなか踏み出せないことが実際あるのかなって思います。

なので、フレームの色を途中で塗り替えるって人は僕の周りではあんまり多くいないかなと感じてます。

ということで、車椅子は毎日、何年も乗るものだから、できれば飽きにくい色を選択した方が無難なのかなって個人的には思っていて、例えば着る服にも合わせやすい色というのがいいのかなと思っています。

まあただ、こればっかりは本当に好みの問題なので、フレームカラーで個性を出したいという人もいると思うので、この色がいいっていうのは僕がいうことじゃないと思うんですが、ただまあ、僕の場合は最初の頃の赤とかシルバーとか明るい色で失敗したので、これからオーダーする方は車椅子は毎日、何年も乗るものなのでフレームカラーも慎重に検討することをお勧めします。

 

4、フットレストの幅狭くしておけばよかった

続いて車椅子のオーダーで失敗したのはフットレストの幅です。

フットレストの幅をオーダーで調整出来る車椅子というのがあって、僕が現在乗っている車椅子もオーダー時に調整できたんですが、その時にもう少し狭くしておけばよかったなと後悔していて、失敗してしまったなと思っています。

僕の場合はベッドや車に移乗する時に、片方の足をフットレストの上に乗せて移乗するんですが、その時にあまりフットレストが狭すぎると移乗しにくいかなと思って、オーダーの時にもう少し狭くすることはできたんですが、ほどほどに、足を置いたときに両脇に余裕がある程度にしました。

ただ、その車椅子を使っていく中で、フットレストに足を置いた時に脇に余裕があると足が遊んでしまって、やっぱり余裕を持たせないでしっかりと狭いフィットするものが良かったかなと今では思っています。

フットレストの幅を狭くするメリットというのは、足がしっかりと揃ってくれるので、車椅子に乗っている姿勢が綺麗に見えたり、フットレストの中で足が動くことが少なくなって、足がフットレストから落ちてしまうってことも少なくなることかなと思います。

逆にフットレストが広いと足が開いてしまったり、逆に内股のようになってしまって見た目が悪くなたり、もちろんフットエストから足が落ちてしまうことも多くなるのかなと思います。

まあ、フットレストの幅をオーダー時に調整出来る車いすは限られているんですが、もともとのデザインが狭いものはっけこうあると思うので、もし、車椅子での姿勢をよくしたくて、足が揃ってスッキリと見せたいと思っているなら、フットレストが狭いものを選べばいいのかなと思います。

 

5、重さに妥協した

 

最後に僕が車椅子のオーダーで失敗したことは、重さに妥協したってこと。

車椅子の重さというのは特に車を普段自分で運転したりよく使う人には重要なことだと思います。

僕も普段、自分で車を運転していて、自分で車椅子の積み下ろしをしているので、そんな中で、やっぱりもう少し車椅子が軽く出来るのならしておけば良かったなと今では思っていて、失敗したなと思っています。

これも車椅子の座幅の時と一緒で、あまり軽すぎる車椅子を選ぶと安定しないのかなと前は思っていて、不安なところがあったので、なんとなくあまり軽すぎず、ほどほどにしておいた方がいいかなということで重さに妥協したというところがあります。

ただ、今考えると車椅子を乗っているときの安定感は、車椅子自体の重さよりはむしろ、背もたれの調整やクッションとかの方が重要で、それらを拘れば、車椅子自体はもっと軽くても良かったかなと思っています。

そして車椅子がもっと軽ければ、普段車に車椅子を積み込む時にもっと楽だったかなと思っていて、
まあ、今では、今の車椅子を車に自分で積み下ろす作業は当たり前になっているんですが、それでも、やっぱりたまにめんどくさいなって思う時は正直あるので、その作業の負担をいくらでも減らすためにも、出来るだけ車椅子は軽い方が良かったなと今では思っています。

なので、特に僕のように普段車を運転していて車椅子の積み下ろしをしている方は、車椅子の重さに妥協すると後で後悔することになるので、車椅子を選ぶとき、オーダーする時には気をつけるポイントだと思います。

 

最後に

ということで車椅子はただの乗り物ではなくて体の一部だと思って、慎重にオーダーすることが大事かなと思います。

これから車椅子のオーダーをする方は僕と同じような失敗をしいないように気をつけてください。

今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。

 




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